毎日の評価項目
1.毎日行う業務の評価(出社すると仕事がすぐ始められる業務)
① 処理スピード
5点:仕事のやり方を変えることにより、極めて処理スピードが速くなった。
4点:仕事のコツをつかむことにより、処理スピードが早くなった。
3点:処理スピードに変化は無い。
2点:遅くなった。(残業をして、その日の予定を処理した。)
1点:極めて遅くなった。(その日の予定作業を終わらせることができなかった。)
ただし、遅くなった場合でも、正当な理由の報告があれば3点とする。通常、理由もなく遅くなることは、考えられない。したがって、「しかたがないなあ」という理由が存在するはずである。前回書いた、居酒屋を例にとると、厨房の能力以上に注文が集中し、顧客への料理の配膳が遅れるといったような状態である。
しかし、その理由で納得していては、企業の発展はない。理由報告は、同じような遅れを繰り返さないための仕組み作りのための改善のきっかけとすることが重要である。なにか対策がとれないのか、すぐに配膳できるような料理をストックしておいてその料理を勧めるとか、しかたがないとあきらめないで、改善することが企業を強くする。
② ミス・不良品発生率
5点:仕事のやり方を変えることにより、極めて少なくなった。
4点:仕事のコツをつかむことにより、ミスが少なくなった。
3点:ミス・不良品発生率に変化は無い。
2点:ミス・不良品発生率が増加した。
1点:ミス・不良品発生率が極めて増加した。
ミス・不良品発生率の処理スピード同様、理由も無くミスや不良品率が増加する訳は無いわけで、担当者の責任と言えないような何らかの理由があるはずである。その理由を報告すれば、評価点は3点にすべきである。これを、担当者のせいにしてしまうと、担当者の不満(上司は、部下の仕事を何も見ていない。)に繋がる。
ミスが増えたことを叱責すると、言い訳を言わない社員は居ない。実に最な理由が出てくる。それを口頭での報告ではなく、文書で報告をさせるのである。
そして、大切なことは、その報告を眠らせないで、必ず改善の種として活用することである。最近は、どこの企業でもグループウエアを活用していると思うが、このような報告は、改善報告が出てくるまで誰もが見られる場所にたなざらししておくことで、あまりにも長い間放置されているようなら、管理者の評価は下げるべきである。