期限付きの仕事の評価 その2

「クリティカル・チェーン」に書かれているように、プロジュクトには変動要因が多く含まれているため、遅れるのが当たり前という認識が担当者にあると思う。

過去の経験から、遅れることが当たり前と思っているので、作業日数を見積もる際に、過去の経験から変動要因を考えて余分の日程を申告する。余分の日程を申告しているのだから、早く終わるタスクがあってもよさそうなのに、早く終わったというタスク報告はあまり聞けません。

なぜでしょうか?

答えは、早く終わりそうかどうかを尋ねていないからではないでしょうか?


たとえば、営業目標について、目標を達成できそうかどうかは聞きますが、営業目標をどのていど超えそうかと尋ねる管理者は少ないと思います。なぜなら、営業目標は達成することが簡単ではないという思い込みがあるからです。

同様に、プロジュクトにおいても、期限内において完了することは難しいと考えているのでプロジュクトマネージャーも各担当者にどれくらい早く終わるかと尋ねない。

また、早く終わったと報告したら、最初の必要時間の見積もりが甘かったと叱責されるような雰囲気はないだろうか?